昨日 愛犬ベル(トイプードル9ヶ月半)が去勢手術と臍(さい)ヘルニア手術をしました。
臍ヘルニアは軽度のものですが、おへそのあたりにぷっくりした脂肪のかたまりが出ています。去勢で全身麻酔をするので同時に処置をしてもらうことになりました。
犬の去勢の時期 いつするのがいい?
ベルを飼い始めた頃、生後6ヶ月から去勢手術を受けることができると動物病院の先生から聞きました。
あとはどの季節にするか。真夏や真冬にするよりは、過ごしやすい春や秋に手術を受けたほうが体への負担は楽になります。
去勢をするなら夏が終わる頃に考えようということで、主人とも相談していました。
犬の去勢 メリットとデメリット
とはいえ、愛犬ベルの去勢をするべきかしないべきかずっと悩んでたんですよね。
でも「去勢を考えているなら早いほうがいい」と何人かの犬友さんにアドバイスをいただき、去勢手術を検討していました。
そもそも犬はどうして去勢した方がいいのか?去勢のメリットデメリットについて事前に動物病院に行って先生に相談しました。
去勢手術のメリット
- 睾丸の腫瘍、前立腺肥大などの病気のリスクを減らせる
- マーキングや攻撃性(吠える、噛み付く)を抑える
去勢手術のデメリット
- 手術の体への負担(全身麻酔・痛みなど)
- 術後〜抜糸まで、エリカラか術後服を着けるストレス
- ホルモンバランスの影響で太りやすくなる
お世話になっている動物病院では、ワンちゃんで去勢をする男の子は6割くらいなのだそう。
あと男の子の場合は病気が見つかってから手術しても遅くない、ただ年齢を重ると手術の体への負担は大きくなるので、若い時に去勢手術をするのが一般的なようでした。
つまり去勢にはメリットもあればデメリットもある。去勢するかしないかは飼い主の考え方次第ですね。
愛犬ベル 去勢をすることにした理由
去勢を選んだ一番大きな理由は、やはり将来の病気のリスクを減らしたかったから。そしてベルはとても男の子らしい犬でやんちゃ坊主なところがあるのも気になっていました。
ベルはお散歩中に片足を上げておしっこするマーキングをします(家ではあまりしません)。あと攻撃性はないものの、甘噛みしたり吠えたり暴れたりすることがあります。
だからといって去勢が必要なのかどうか?悩ましいところですね。でも私も主人も病気を防ぐことができるなら、という思いで心を決めました!
去勢手術を受ける前の事前チェックへ
去勢手術を受ける前に、かかりつけの動物病院にベルを連れて診察に行ってきました。
簡単な身体検査
- 体重測定
- 睾丸のチェック
- お腹に軽度の臍ヘルニアがあることを確認
- 乳歯は一本も残っていないことを確認
去勢と同時に残っている乳歯を抜歯するワンちゃんも多い中、ベルの乳歯は一本も残っていないので必要なし。日々の激しいオモチャ噛み噛みが功を奏したのかもしれません(笑)
手術の流れについての説明
- 手術当日の飲食の説明
- 手術当日は午前8時-10時までに病院に行く
- 手術費用は手術前に精算すること
- 手術当日に血液検査をすること
- 手術はお昼休み時間に行うこと
- 15時くらいには手術が終わること
- お迎えは17時ごろの予定
- 去勢手術の日程を決める
この日はちょうど1週間後に手術の予約が取れました。ちなみに再診料1,000円でした。
去勢手術当日の流れ
手術当日は朝食なし、朝6時以降はお水も飲めない。私は朝6時には起きてベルの様子をチェックしました。
帰宅する夕方までお水が飲めないなんてかわいそう、と思ってしまい…。結局、朝7時にお水を飲ませて給水器を取り外しておきました。
朝8時過ぎに家を出発。いつも通りお散歩しながらかかりつけの動物病院へ向かいました。オシッコもウンチもできたのでちょうど良かったです。
15分ほど歩いて動物病院に到着。
- 最後にご飯・お水を摂った時刻を確認
- 手術前の血液検査の結果を待つかどうか聞かれた
- 去勢と臍ヘルニアの2つの手術をする
- アレルギーなどによる異常があればすぐに麻酔を中止する
- 手術は昼過ぎに30分くらいで終了予定
- 手術が終わったら電話で連絡する
- 臍ヘルニア手術もするので術後服を着せる
- 帰りは歩いて帰っても大丈夫
獣医師に上記の内容を説明していただき確認。手術の同意書にサインをしました。
朝9時前、首輪とリードをつけたままベルを預けてきました。
頑張って!ベル
手術が終わりお迎えへ
私は昼頃から「今頃手術が始まったのかなぁ」などと考えながら、自宅でそわそわしていました。変な時間に変な緊急連絡がないことを祈りながら。
14時過ぎ「手術が無事に終わりました」と先生から電話連絡がありました。麻酔から覚めて少し震えている様子だけど、問題なく元気だとのこと。
15時ごろの予定が14時の連絡だったのでドキっとしましたが、無事に終わって本当にホッとしました。
何時頃にお迎えに来られますか?と聞かれました。いつでも行ける準備をしていたので、お迎えは17時ごろということになりました。
動物病院に到着するとなぜか激混み!診察は8人待っていました。1時間以上待って18時過ぎにベルと再会♡
水色の術後服を着せられて診察台に乗っているベル。去勢手術した股の部分と、臍ヘルニアの処置のために切ったお腹の傷を見せてもらいました。お腹の傷が思っていたよりも大きくてショック。痛々しかったです(涙)
「摘出した睾丸を見ますか?」と先生(女医さん)。はじめは断ったのですが「最初で最後の機会ですよ」と明るく言われたので「じゃあ…」とお願いしました。
↓ 閲覧注意
大きめのピンク色の砂肝が2つって感じ。一応写真におさめてパパに見せることにしました。「玉袋は残ってますよー」とさらに明るく言われましたが、術後服で隠れているので未確認です(笑)
お迎えの際に、先生から手術についてのを受けました
- 血液検査の数値は問題なかった
- 口の周りが麻酔中のよだれで少し汚れた
- 目の周りに塗った軟膏の影響で、涙が増えることがある
- ガス麻酔のチューブを喉に入れたので、2-3日は咳が出ることがある
- 抗生剤の影響でしばらく軟便が続くことがある
- 肩まわりの皮膚下に水分を注入したので、肩首が太くなっている
- 翌日の夕方ごろから痛みが出るかもしれない(痛み止めの効果が切れる頃)
- 術後服の中の傷口を舐めるようだったらエリカラ装着する
ベルの首回りがラガーマン並みに太くなっていて、術後服を着てるとレスリング選手みたいです。
首が太いのは「皮下輸液」といって、脱水を防ぐために皮膚と体のすき間に水分を入れた状態だから。時間とともに水分が前足に降りてくるので、足が膨らむことがあるそうですが、水分はおしっこで外に出て行くので心配しなくて良いとのことでした。
あと術後の傷は「暴れる」より「舐める」ことの方が要注意なので、もし術後服の中の傷を直接舐めるようだったらエリザベスカラーをつけなくてはいけません。
エリカラが必要になったらすぐに取りに来れるよう、念の為サイズ合わせをしておきました(Mサイズ)。
あと、痛み止めが切れる翌日に備えて、痛み止めのお薬を2日分処方していただきました。
抜糸は10日〜14日後。予約は不要なので来院してくださいとのことでした。
18時半ごろに病院を後にして帰宅しました。
処方されたお薬
抗生剤(アモキクリア錠100)のお薬は毎日朝晩1錠ずつ、8日間与えます。
痛み止めのお薬(オンシオール)を2日分もらったので、夜だけ与えます。
帰宅後の注意点
お水は19時以降、ご飯も19時以降にいつもの半量くらいを与える
お散歩は翌日から。いつもより控えめにすること
傷口は絶対に舐めさせない
術後服は抜糸まで脱がない
手足が汚れたら水道水で軽く流す程度。シャンプーはしない
病院から帰宅後の様子
傷口がお股にもお腹にもあるので、どこを触って良いのか怖くてうまく抱っこができません。マンションに入るときは抱っこをしなくてはならないルールなので困りました。
結局、お迎えの時に持っていっったキャリーバッグに入れてベルを連れて帰りました。
ベルは帰宅後、ずーっとお座りしています、5分も10分も15分も。吠えることもなく借りてきた猫のように静か。元気がありません。
たまに「キューン、キューン」と鳴きます。いつもなら大声で「ワンワン!」ですが。
ふと歩き出してソファーに軽やかに飛び乗ったかと思うと、ソファーから飛び降りた時に、いままで聞いたこともない大きな声で「キャン!」と鳴きました。相当傷口に響いたようです。
食欲は旺盛!安心しました。いつものドライフードに缶詰のお肉を混ぜたらベロリと平らげました。
そのうちトイレでオシッコしをしました。いつもの3倍くらいの時間をかけてチョロチョロチョロ。でも頑張ってたくさんオシッコしました。
1時間後にはうんちも。形をとどめないほどの軟便でしたが、事前にお医者さんから「お薬のせいで軟便になるかも」と言われていたので驚かずにすみました。
夜はケージのそばに布団を敷いて添い寝。でも私の方が気疲れで爆睡してしまい、あまり意味がなかったかな 笑
去勢手術(+臍ヘルニア)の費用
今回の日帰り手術の費用(10日後の抜糸含め)は54,000円(税込)ほどでした。
血液検査・抗生剤の費用は上記に含まれています。病気ではないので保険は適用になりません。
術後の経過もレポートしていきたいと思います。