前回の続き。
椎間板ヘルニアの痛みが取れてきた一方で、ベルの体調は悪化していきました。
水鉄砲のような下痢が始まる
4月20日(木)
- 7時半:軟便(粘膜の様なものが混ざる)
- 8時半:プレドニゾロンの錠剤を自宅で飲む(牛肉に包んで)
- 9時半:ひどい水下痢が始まる
椎間板ヘルニアの鎮痛治療の間に、水鉄砲のような勢いの下痢が始まり、ベルは水分も栄養を摂ることができなくなりました。
この下痢の症状は、4月18日、19日、20日に鎮痛のために投与したステロイド薬のプレドニゾロンが原因だと、私は思いました。
下痢の治療のため、病院へ。
午前11時に動物病院で点滴を受け、一旦帰宅。
- 11時:動物病院で皮下点滴と下痢止め(デルクリア)を投与
- 終日:食べ物と水を一切摂らない
自宅ではお腹を下にして伏せて過ごしたり、横になって過ごしていましたが、下痢は止まりませんでした。
この日、下痢をした時間の記録
- 9時半:水下痢が始まる
- 12時
- 13時:
- 14時半
- 15時半
- 17時
- 19時
- 21時半
- 22時半
- 翌日0時半
- 1時半
- 3時
- 4時半
- 6時半
- 8時
ベルは1〜2時間おきに腹痛に襲われ、「ハァハァ」と苦しそうに息をしながら自分でトイレに行きます(えらいね 涙)。
ベルのそばに布団を敷いて横になりながら、トイレを掃除したり様子を確認したり、心配でほとんど眠れませんでした。
翌日も病院に行くことにしました。
4月21日(金)
もう自力で水も飲めず、食べ物もお薬も飲めません。
急遽、夜まで入院が決まりました。
獣医師さんに経緯を説明し血液検査をしたところ、炎症を起こしていることを示す数値がとても高くなっていました。腸炎を起こしているとの診断です。
腰痛は治まっていたので、ステロイドの投与は中止しました。
- 朝8時半〜19時半:動物病院で抗生剤/水分補給の点滴治療(入院)
- 20時:帰宅
- 21時:就寝
- 翌0時半:おしっこ、泥状のうんち、スープを少々飲む
- 4時:おしっこ、泥状のうんち、スープを少々飲む
動物病院で点滴中、ケージ内で緊張して落ち着きがなく、数回下痢をしてうんちまみれになってしまったそうです。(汚れた体は洗っていただきました)
夜にお迎えに行き帰宅した後は、たくさんおしっこできましたし、お手製の鶏スープを美味しそうに飲んでくれました。
夜中のうんちは2回だけ。前日より良くなりました。抗生剤が効いてお腹の具合も少し改善。うんちは水状から泥状になりました。
4月22日(土)
この日も朝から夜まで入院しました。
- 朝7時半:おしっこ、泥状のうんち
- 8時〜18時:動物病院で抗生剤/水分補給の点滴治療(入院)
- 帰宅後:おしっこ、泥状のうんち、スープを飲む
この日は、動物病院のケージ内で落ち着いて過ごしていたそうです。
4月23日(日)
デルクリアという整腸剤を自宅で3日間飲ませます。この日は病院には行きませんでした。
少しずつ食事ができる様になり、うんちが形になってきました!
食事はママ特製のお粥です。
白米少々、かぼちゃ、にんじん、鶏肉を柔らかく茹でて、ブレンダーでペースト状にしてから鶏スープに混ぜたもの。
ベルは体重が5.6kg → 5.0kgに痩せてしまったので、少しずつ戻していきます。
4月24日(月)
血液検査のため、朝8時に動物病院へ行きました。
検査の結果、炎症を示す値が下がっていました。もう大丈夫!
ステロイド投与をやめたのと、抗生剤を点滴した効果が出たとのことでした。
4月25日(火)
朝は粘膜が付いたうんち、夕方は少し緩いうんちを多めにしました。
まだ本調子ではありませんが、この日の夜で投薬を終えました。
4月26日(水)
朝8時のうんちには粘膜がついていましたが、朝10時半には健康的なバナナ状のうんちが出ました!
回復を確信した私は、本当にホッとしました。
ステロイドの効果と副作用について
ステロイド(プレドニゾロン)の鎮痛効果はテキメンでした。
点滴を受けて1日目には痛みがかなり軽減され、前日まで体を震わせるほどの痛みがあったのに、ステロイドを使用した後は震えることがありませんでした。
一方で、ステロイドの投与を開始して3日目から、ひどい下痢に見舞われました。
ステロイドの直接的な副作用なのか、それまでの治療で合わせて使っていた薬との相性なのか?獣医さんも確信は持てないようです。
ただ、何らかの薬が原因でひどい下痢になってしまったのは間違いなく、その中でもやはりステロイドの副作用なのではないかと、私は思っています。
まとめ
今回、椎間板ヘルニアの治療で使った鎮痛剤がベルの体に合わず、とんでもない体調不良(腸炎による下痢)を引き起こすことになってしまいました。
薬の使い方は本当に難しい…。これは人間も同じです。治療のために良かれと思って使った薬が体に悪影響を及ぼすことはあるんですね。
腸炎を引き起こした原因としては、「プレドニゾロン」というステロイドがもっとも疑われますが、原因は一つだけではなく、鎮痛剤「オンシオール」の自宅での飲ませ方にも問題があったのかもしれません。
また、鎮静剤として点滴された「レペタン」も効きすぎて、ベルの意識が朦朧となった時も本当に不安でした。
もし、ベルに再度ヘルニアの症状が出たら、どういった治療をすれば良いのか。ベルに投与できるお薬の種類が限られてしまうとすると、考えただけでもゾッとします。
飼い主の私自身が、長年椎間板ヘルニアで辛い思いをしているだけに、ベルの苦しみが手に取るようにわかるのです。
再発防止のため、家族ともよく話をして生活スタイルの見直しを含めて、いろいろと考えて行きたいと思います。
続く…。
次の記事
前回の記事